3日目の最終日は還御祭。
内町の御仮所から八坂神社へ神霊を還御いただく祭礼です。
八坂神社まで無事還御されました。
午後は6町(新町・田町・道祖土・城内・内町・塙)による屋台の合同運行。
内町屋台
新町屋台
田町屋台
城内屋台
道祖土屋台
塙屋台
城内坂を一気に駆け上がって行きました。
各町内、屋台もお囃子の音色にも個性があって見物しているだけでも十分楽しめます。
夕方は城内坂のもえぎさんの店前ででちょっとしたパフォーマンス。
笛と和太鼓の音色とともにキツネの踊りと
おかめとひょっとことなどの求愛?の踊りを見ることができました。
また、城内の若手男衆によるパフォーマンス。
小さな男の子も一生懸命披露してくれました。
夜は屋台の神前奉納の御上覧が行われ、盛り上がった祇園祭。
子々孫々の代まで伝統を大切に受け継いでいこうとする地元益子の人たちの「益子愛」を感じた3日間でした。
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益子町
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2日目の24日は関東三大奇祭ともいわれている「御神酒頂戴式」
当番町の当屋で来年の当番町への引き継ぎの儀式。
猛暑の中、羽織袴の男衆が、大杯の熱燗を飲み干し、五穀豊穣、無病息災、家内安全を祈ります。
またこの熱燗は1年365日になぞって、3升6合5勺(6.5リットル)を男衆10人で
3杯も飲み干すという150年以上も続く非常に珍しい伝統行事です。
また、この儀式女人禁制であり、綱で囲ってある場所は女性は入れません。
今年は内町が当番町。
当番町は並々注がれた燗酒を数十人で二杯飲み干していきます。
この大杯は一度手をつけてしまうとすべて飲み干さなくてはいけないしきたりなので
皆さん、手を使わずに飲んでいきます。
当番町は何人で飲んでもかまわないので、入れ替わり立ち代り若い男衆が飲んでいきます。
外までお酒の匂いが漂ってきます。
最後は当番町の町会長が一気に飲み干し。
大杯を頭に掲げ、内町終了。
続いて来年の当番町は新町。
今年の当番町は数十人で大杯二杯のところ、
来年の当番町は羽織袴姿の男衆10人で大杯三杯を飲まなければいけないならわしです。
中々飲み終わらず、二人で攻めていきます。
しばらくすると皆さん酔いがまわってきたのか、厳かだった儀式もだんだんくだけてきて。。。
見物客からも「頑張れ!」など声援があったりと。。。
いよいよ飲み干すということで次当番町の町会長が大杯を持って飲み干し、頭に掲げると会場から大きな拍手が湧き上がりました。
伝統ある御神酒頂戴儀式、和やかな雰囲気で幕を閉じました。
益子町
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益子町では7月23日から25日までの3日間、祇園祭が行われています。
初日の23日は出御祭。
祇園祭は室町時代中期に遡り1705年頃疫病が流行し、人々は生命を失い、作物は害虫にあい、
天王信仰により祭りを行い、怨霊や疫病を鎮めたことに始まります。
このお祭りは現在、氏子地区の5町会(新町・田町・道祖土・城内・内町)で当番制で行われており、
今年は内町。
鹿島神社境内にある八坂神社より、神霊を内町の御仮所までお連れするとても神聖な儀式です。
天狗お面を被った猿田彦が神輿を先導します。
御神輿を担いで
子どもたちもかわいい小さなお御輿を担いで無事内町の御仮所まで到着です。
この日の夜は手筒花火大会。
益子焼窯元共販センターの駐車場には内町の山車と
道祖土の山車が登場。
雷神がくるかのような迫力ある天人疾風の会の和太鼓の演奏の後
五人衆の笛と太鼓の演奏と虎舞のパフォーマンス。
天人風の会の演奏が雷神と例えると、
こちらの五人衆の演奏は風神のような疾風を感じる素晴らしい演奏、パフォーマンスでした。
そして下野手筒会による手筒花火奉納。
横になっている手筒花火に「よ~!」という掛け声の後点火し、
それをゆっくりと垂直に持ち上げると、すごい高さの火柱が
噴き上がります。打ち手にはすごい火花が飛んでいます。
最後に「ズドン!」という爆音で筒が抜け終了。
観客からは「わぁ~!」という歓声が湧き上がり、拍手が鳴り響いていました。
この手筒花火は7年前から始められたそうです。
もともとは愛知県が発祥の地である手筒花火。
これから益子に代々受け継がれる伝統行事になってほしいと感じずにいられません。
日本の夏、益子の夏は素晴らしい行事が盛りだくさんです。
益子町
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7月15日(日)に益子町民会館において、映画「益子日和」が上映されました。
平成24年3月24日から31日に開催された第4回沖縄映画祭に出品し、
大勢の方々に観賞してもらい、益子町に凱旋上映。
チケットは早々に完売し、会場は人で埋め尽くされておりました。
この映画「益子日和」は、地域発信型映画として沖縄映画祭実行委員会の主幹事を務める吉本興業の「あなたの街に”住みます”プロジェクト」の一環でもあり、益子を舞台に益子を題材として全国に益子の魅力を発信するために作られた映画です。
東日本大震災で益子町は甚大なる被害を受けました。益子の魅力を全国に発信し、町を活性化し、復興につなげていきたいという思いも込められております。
「益子日和」を上映するにあたり、真岡市出身の上原チョ―さん、旧河内町出身(現・宇都宮市出身)の井上マーさん、とちぎテレビの番組に出演中の二丁拳銃さんのよしもと若手のお笑いライブがあり、会場を笑いの渦に巻き込んだ後、舞台挨拶が始まりました。
監督の田平衛史さんは「シナリオを作るために3度程来益し、町の人に会って、話を聞き、話し合いながら脚本作りをした。」と話し、
主演の滝裕可里さんは「町民の皆さんが温かい人ばかりで、クランクアップの時に何故か思わず泣いてしまった。役の千尋と自分を重ね合わせてみて千尋の気持に共感できた」と話してました。
また、益子町出身の女優松崎映子さんは「地元が舞台となる映画に出れてうれしい」と、これからますますのご活躍が楽しみです。
そして、カフェを営む大村琴子役の椿鬼奴さんは「とんかつがおいしかった。街のいいところがピックアップされた映画」とコメントを残しつつ、益子町民会館のホールが素晴らしいと絶賛し、ボン・ジョヴィのYou Give Love A Bad Nameを熱唱してくれました(笑)
また、役作りをするにあたり、KENMOKUカフェの見目さんをモデルに役作りをされたそうです。
その他、お笑いライブに出演した上原チョ―さん、井上マーさん、二丁拳銃さんも出演されております。
映画のあらすじは1人で日帰りの益子町観光にやってきた、東京で働くOLで人身知りの松本千尋。
ふらっと立ち寄ったカフェで、気さくなカフェの店長・琴子と出会い
思いもよらず、益子の人たちとふれあっていく中で心に大きな変化が訪れ・・・。
多くの益子町民の皆さんの協力で完成されたこの映画「益子日和」。
千尋のような人物をこちら側とするなら、あちら側はこちら側を引き込んでしまう、
益子町の人たちの人柄がよく表現されていて「わかる!わかる!益子の人たちってそんな感じよね」と思うほど滝さん演じる千尋の気持に共感しました。
きっと撮影時もこんな感じで進んでいったんでしょうね。
「益子日和」益子の良さを知り再発見できるほっこり心温まる映画です。
益子町
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クローバーが咲き誇る庭に120年ほど前の古民家を改築し、フェアトレード&エコロジー「チャルカ」をオープンさせた生沼さん。
「インド独立の父」ガンジーのチャルカの思想に習い、古来より人の生活の礎とは・・・。
その道標のような工房兼お店が益子町山本にひっそりとあります。
「糸車」を表す「チャルカ」とは。
ガンジーの思想の象徴でもあり、近代機械文明のもたらす物質的な豊かさは貧困と奴隷を生みだし、人類を破滅に導くと説き、自立するためには自らチャルカで糸を紡ぎ、衣類を得て生活するこそ真の文明を創り出す経済的・思想的基盤であるとしてチャルカが掲げられてたのです。
生沼さんは綿を栽培収穫し、綿から糸車で糸を紡ぎ、自然の草木で染色し、機織りまですべてご自身で行われております。
またこちらのお店はフェアトレードのお店でもあり、発展途上国の原料や生産品を適正な価格で取引をし、輸入・消費をし、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活の改善と自立を促しています。
私たちが生産品を買うことでいちばん身近な海外協力にもなるのです。
建物の前にある花壇。
宮沢賢治が考案・設計した花壇 涙ぐむ眼”Tearful eye”など生沼さんのこだわりのガーデンがあります。
宮沢賢治の趣味の一つとして花壇設計があり、メモ・フローラと表紙に書かれたノートの中にこの”涙ぐむ眼”の設計案がメモされていました。それに基づいて生沼さんがこの花壇を作りました。
残念ながら取材時には花壇はお休み中でしたが、以前撮影していたものをこちらでご紹介。
やはりオーナーの生沼さんの人柄がなにより魅力的で、
取材中にあとからあとからお客様が!
画家の奥様、昔は山師だったというお父さん、養蜂家の息子さん、かわいい小学生の女の子、
そして出版社を営んでいる生沼さんの弟さんまで!
新鮮なトマトやトウモロコシ、ジャガイモ、そしてお昼までごちそうになり、テーブルを囲んで皆で談笑。親戚一同が集まったようなひと時でした。
自然と皆が集まってくる場所。
人と人が出会い、集まり、輪になってまたそこで出会い、まるでチャルカ(糸車)のようにクルクルと人と人との繋がりがとても大切なことを改めて感じさせられる場所です。
フェアトレード&エコロジー チャルカ
原則・土日 営業
住所 栃木県 芳賀郡益子町山本1222-1
TEL 028-656-3427
FAX 028-656-3427
益子散策
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